栗が香る、『ベット ユマン』リキッド イマジネール

ベット ユマン Bête Humaine リキッドイマジネール Les Liquides Imaginaires リキッドイマジネール(Liquides Imaginaires)

たなたろです。リキッドイマジネール(Les Liquides Imaginaires)の栗の香り、『ベット ユマン(Bête Humaine)』を肌に乗せた口コミ・感想レビューです。

『ベット ユマン(Bête Humaine)』の香り

とても珍しい香りです。栗の香る、ウッディノート。Les Eaux de Peauラインの1つです。

つけたてからしっかりと樹脂、ウッディがかなり多層的にしっかり作り込まれてる感じがあります。

まずトップはバイオレットリーフのグリーンや、パピルスなどが香り、香調としては明るめの香り立ちです。同時に栗の、甘くやんわりとフルーティさのある芳香が現れます。この甘さはもしかすればバニラなんかもあるのかも知れません。

またこれは意識していないとなかなかわかりにくいのですが、クミンがほのかに香るんですね。これが絶妙なアクセントになっていて、香りに奥行きができています。とても良い。

次第にラブダナムのスモーキーでタールのような樹脂香に、サンダルウッド、ベチバーが現れ始め、多層的なウッディノートとなっていきます。なんというか、「栗」って言いましたけど、栗を頂上に乗せたいろんな木の香りと言った方がしっくりきますね。分厚い木の集合体なんですよね。

ラストになるとベチバーの精油っぽさが目立ちますね。これだけどっさりと色んな要素がでては消えていくのに、全て綺麗な繋がり方をしているところは圧巻です。リキッドって値段はニッチ香水の中でもやや高めですが、こういう楽しさがあるブランドですね。

2021年発売。調香師はニッチ香水を中心に多作家なアメリ ブルジョワ(Amélie Bourgeois)氏。

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