セルジュルタンス(Serge Lutens)とは
生年月日:1942年
創設者:セルジュルタンス(Serge Lutens)
セルジュルタンス(Serge Lutens)とはフランス発ニッチフレグランスメゾン。そしてメゾンの創設者の名前でもあります。クリスチャンディオール(Christian Dior)や資生堂の元アートディレクター。
自身のフレグランスメゾンを立ち上げてから2001年~2004年の4回、香水業界の中のアカデミー賞とも言われるFifi賞(現Fragrance Foundation Award)を受賞しています。
実際セルジュルタンスの作品は現在のニッチフレグランスの主流を行くようなウードなどをベースとしたウッディ系もあれば、独特の香調を持つようなものもあり、とても面白い作品が多いです。
セルジュルタンスは独創的で、個々の香水作品に独特のサブタイトルと詩がついているのも特徴。設立当初はフローラル系の香水が多かったのですが、近年では退廃的だったり、寂しさ、死を連想させるような作品が増えているのは、セルジュルタンス本人の人生観、死生観に影響されているのかも知れませんね。
また香料については各香水でほとんど公表されていません。それはフォーミュラによる固定概念をあまりつけたくなく、ユーザーに香りを自分だけのものとして纏って欲しいと言うセルジュルタンスの哲学があるからだそうです。ちなみにセルジュルタンスの店員さんもほとんど知らされていない様です。
こう言ったスタンスは南米発のニッチフレグランスメゾン、フエギア1833(FUEGUIA 1833)と近いですね。
むしろ香料が何かを聞いてくるのは日本ぐらいで、本国のフランスや欧米では購入者は香料をあまり気にしないと。だから日本のマーケットのみ、セルジュルタンスではイメージが付くようにと香料を3つ前後のみ公表している様です。
セルジュルタンスの本店
日本では銀座にブティックがあります。地下ですし入り口の看板が小さくて迷いづらいので行く際はお気をつけて。
近くのシセイドウ ザ ストア(Shiseido The Store)でも取り扱いあり
またこの本店のすぐ近くのシセイドウ ザ ストアの2階でもセルジュルタンスのセクションドールシリーズなど、レア商品を扱っています。
場所はこちら。
日本のセルジュルタンス正規代理店、第1号「めるへんなおえ」
こちら、熊本県は天草市と言う、有明海の島にあるお店がなんと正規代理店の1号だそうです。
私は実際にリゾート宿泊がてら、たまたま天草に滞在している時にその存在に気づいて、「こんな偶然、ある?」と思って、行ってきました。笑
セルジュルタンスの正規代理店、
日本第一号を知ってますか?熊本県の天草と言う島にある「めるへんなおえ」です。
と言う訳で行って来ました。笑
香水を漢字一文字に見立てて、1つを選ばせると言うオンリーワン過ぎるスタイルで面白かった…が10分しか居られず。
別途ゆっくり来たいと思います。 pic.twitter.com/640DaWqHRp
— たなたろ@香水サイト運営 (@scententia) August 16, 2019
かなり遠いのですが、独特の販売をされていて、面白いです。結構お客さんが訪ねてくるのだとか。「昨日は大学生がルタンスを買いに来たのよ~」と店主が仰ってました。品揃えは多くはないけど、良いお店だと思います。
場所はこちら。車で熊本市内から1時間ちょっとかかります。
なお、日本にセルジュルタンス正規代理店は意外にもいくつかあって、宮城県など日本各地に点在しているそうです。
セルジュルタンス(Serge Lutens)の香水一覧
過去セルジュルタンスでは80作品以上の香水を発表してきておりますが、現在ではそれを60個ほどに整理し、5つのラインで展開しています。
グラットシエル(Gratte-Ciel)シリーズ、コレクションノワール(Collection Noire)シリーズ、ロー(L’Eau)シリーズ(レゾー(Les Eaux)シリーズとも言う)、エクスクルーシブボトル(Exclusive Bottles)シリーズ、セクションドール(Section D’Or)シリーズ。
セクションドール(Section D’Or)シリーズはエクスクルーシブなラインであり、パルファム(香水)で50ml5万円程度。日本ではセルジュルタンス銀座店か、Shiseido the Store(銀座、すぐ近く)の2か所のみ取り扱いがあります。公式ウェブサイト上でも情報がほとんど公開されていません。東京に住んでいる人はラッキーですねほんと。
私がセルジュルタンス銀座行った時に撮った写真
素敵なコスメカウンターみたいでした。
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コレクションノワール(Collection Noire)
- La couche du diable
- Vetiver oriental
- Santal majuscule
- Feminite du bois
- La vierge de fer
- La religieuse
- Datura noir
- Nuit de cellophane
- La fille de Berlin
- Fleurs d’oranger
- Bapteme du feu
- Five o’clock au gingembre
- Un bois vanille
- Dent de lait
- L’orpheline
- Clair de musc
- Le participe passe
- Chergui
- Ambre sultan
ロー(L’Eau)
- ロー(L’Eau)
レゾー ド ポリテス(Les Eaux de Politesse)(100ml)
- L’Eau d’Armoise
- Un Lys
- Santal blanc
- Laque pour les ongles Sang Bleu
- Fleurs de citronnier
- Vapo tout noir Universel
- Gris clair…
- Teint si Fin B60
- L’Eau froide
- L’Eau de paille
GRATTE-CIEL(100ml)
- Fard a levres Mat – “L’Etoffe du Mat”
- Chene
- L’incendiaire Section d’Or Serge Lutens
- Borneo 1834
- Un bois sepia
- Tubereuse criminelle
- De profundis
- Louve
- Demaquillant pour les yeux
- Serge noire
- L’innommable
- Fille en aiguilles
- Cuir mauresque
- Musc koublai khan
- Fumerie turque
SECTION D’OR(50ml)
- Bourreau des fleurs
- Un bois vanille
- Cannibale
- Teint si Fin D10
- Cracheuse de flammes
- Teint Si Fin B40
- L’haleine des dieux
- L’incendiaire
- Renard constrictor
- Rahat Loukoum
- Sidi Bel Abbes
- Veilleur de nuit