たなたろです。メゾン クリスチャン ディオール(Maison Christian Dior)の香水『ラッキー(Lucky)』を肌に乗せた口コミ・感想レビューです。
『ラッキー(Lucky)』の香り
スズランの香りです。肌に乗せた瞬間、フルーティなトップとホワイトフローラルブーケがパッと広がります。少し懐かしいような、ちょっとクラシックな香りですね。
この『ラッキー』というネーミングは、クリスチャン ディオール本人が幸運のお守りとしてドレスに縫いつけたスズランの花から来ているとのこと。なんともほっこりするようなエピソードですが、香りの方も純白で清潔感ある、スズラン全推しです。石鹸のようでもあります。
洋梨を思わせるフルーティさに、ジューシーなスズランをメインノートとして、青みのあるフローラルに、クラシックなアルデヒドが香ります。私が懐かしく感じたのもこれのおかげ。幸運のお守りのエピソードがすごく昔の話だからなのか、こういったエピソードものの香りはクラシックな仕上げ方をするようですね。90年代〜2000年ごろまではこの様な香りは多かったのですが、今逆に新しい気がしています。
余計な印象を与えないためなのか、スズラン以外の花の名前は公表されていません。ですが他にも色々あって、恐らくジャスミンやローズ、イランイラン、カーネーション辺りかな、いろんな花の気配が見え隠れするのも楽しいですね。
スズランは軽やかなフローラルのイメージだけどかなりしっかりと香るフローラルなのはそのせいかも。それにしてもふくよかなスズラン一色に思えるほど綺麗につなげられたシングルノートのように思えます。
ラストまでほぼこの調子が続きますが、ラストはベースのアンバリックな香りへと落ち着きます。意外と長く続く香りでもありません。
調香師は専属のフランソワ ドゥマシー(Francois Demachy)。
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