『ローゼズ オン アイス(Roses On Ice)』キリアン(Kilian)

Roses On Ice Kilian バイ キリアン(By Kilian)

たなたろです。香水沼期待、2020年秋のキリアン(Kilian)新作香水『ローゼズ オン アイス』を肌に乗せて試した口コミ感想レビューです。

画像出典:bykilian.fr

『ローゼズ オン アイス』の香り

こちらは『エンジェルズシェア』と共に2020年10月16日発売開始となるキリアンの新コレクション「ザ リカーズ(The Liquors)」のうちの1つです。

この『ローゼズ オン アイス』はお酒の「ヘンドリックス ジン」をイメージしたものだそうです。

ヘンドリックスジンはちょっと変わったお酒と言われています。ジンなのでジュニパーの香りづけがなされているのですが、そこにキュウリ(キューカンバー)のグリーンで水っぽい風味が加わり、ブルガリアンローズが花を添える、と言うもの。この『ローゼズ オン アイス』も正にそれです。個人的に『エンジェルズシェア』より気に入ってしまいました。

これだけ聞くとローズ調の香りなのかなと思えるのですが、実際肌に乗せるとグリーン系の作品である事が分かります。久々ですね、日本にグリーン調の香水が入って来るのは。

名前にあるほどローズは強くは香らずニュアンス程度。何となく現物のお酒を口に含んだ時の香り方の様に感じられてリアルです。

キュウリも同じくで、別に夏野菜風味と言うものでは全然なく、しかしやはりグリーン調に隠し味がバラ、と言った様相。そこに少々のウッディで補強しています。とても面白い香り。

いや実際きちんと嗅ぐと、それなりの濃度でローズを感じるんですが、同じくそれなりの濃度できちんとグリーンなキューカンバーがあるので相殺されているのだと思われます。

あとトップからラストまでキューカンバー以外にグリーンを強調するアコードはあると思います。ミントっぽいハーブもありそうです。春夏向けの香りと言い切ってしまっても良いぐらい。

ジバンシィのグリーン系の名香『グリナジィ(Greenergy)』や、ニコライの『ロー シック(L’eau Chic)』に似ていますね。『ローシック』はミントにゼラニウムを合わせた香りなので、キュウリとローズを合わせた『ローゼズ オン アイス』は似るだろうなとは思います。

実際今この記事を書きながら全部手の似せて嗅ぎ比べていますが、これブラインドでどれがどれか当てろと言われたら分からないかも知れません。笑

細かい違いは勿論あるんですが、そのぐらい雰囲気は似通っています。他はガルバナムやハーブ等々でグリーンを再現する所を、キリアンはキューカンバーで表したと言う事ですね。

ボトルの形状が面白い

こんなつぶやきをしました。

キリアンの新シリーズと言う事でボトルがとてもよく、バカラか何かのグラスの様でもあります(上のツイートはとらのすけさんの写真が素敵)。

液体の色も映える。これはインテリアとして部屋に置きたいですね。更にはこのシリーズだけムエットが丸くコースターを模したもので、そのままボトルの下に敷いて置きたいほど(サイズもちょうどぴったり)。

日本での発売は2020年10月16日。新宿伊勢丹にはリフィル用の特大ボトルも飾ってあったが日本未発売らしい…。

調香師は大手香料会社のシムライズ(Symrise)社を経て、世界的香料会社のフィルメニッヒ社でシニアパフューマーを務めるフランク フォルクル(frank voelkl)氏。

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