たなたろです。セルジュルタンス(Serge Lutens)の香水『ランソンディエール(L’incendiaire)』を肌に乗せて試香した口コミ・感想レビューです。『ランソンディエール』はセクションドールシリーズの一つ。とてもスパイシーなウッディノートです。
『ランソンディエール(L’incendiaire)』の香り
『ランソンディエール』はスパイシーウッディ調の香りです。パルファム(香水)なので賦香率は恐らく激高いのでしょう。パルファムと言う事は香料も多め、そして多種多様な種類なものを入れ込んであるものと思われます。
ってぐらい、何がなんだか分からないようなスパイスとウッディのジャングルがこの『ランソンディエール』。
セルジュルタンスの方針で香料をほぼ公表しないため、印象論も多少混じりますが、私が『ランソンディエール』に感じたキーワードはとにかくスパイス、アニマリック、ウードの詰め合わせであると言う事。
『ランソンディエール』は『ウード27』に似ている
付けたての香り立ちはルラボ(Le Labo)の『ウード 27(Oud 27)』と近いです。なので同様にもしかしたらシベットやカストリウムなどのアニマリックノートも入ってるかも。確かに『ランソンディエール』のトップは動物小屋っぽいと言うか野生と言うか、その辺りも感じます。
これは同じタイミングで左手に『ランソンディエール』、右手に『ウード27』を付けて比べたので尚更感じます。この子らは近縁種であると。
なお『ランソンディエール』の香料のうち公表されているのは樹脂、樹液、アンバーです。樹脂とか樹液辺りは1つや2つではなくもっと多いと思います。私程度ではバルサミックだというのが分かるレベルでして、それ以上の嗅ぎ分けがおぼつきません…
『ランソンディエール』は全体としてオリエンタルスパイシーウッディ辺りにカテゴライズされる印象で、非常に官能的、センシュアルと表現される香水郡の最上位にいると思います。
利用シーンは夜、夜、夜
昼間は『ランソンディエール』を外に付けて出られない方の方が多い気がします。パルファムで香り立ちも強く持続力もあります。お肌にがっつり付けて一人で楽しむか夜のシーンで少量使うかみたいなところでしょうか。
私は今後、真夏の昼間にもつけて屋外へ打って出るでしょうが、本来であれば秋冬の物寂しい時期に少量つけてお出かけしたり、夜に使ったり…と言うのが使いやすい気はしています。
セルジュルタンス本人も1番のお気に入り
なんとセルジュルタンス本人も、この『ランソンディエール』の香りがメゾンの作品全体で最も気に入っているらしく、寝る時なんかにも付けたりするらしいです。これが寝香水とは。笑
私もこう言う濃いものをよく付けて寝ますので、やっぱり香水好きってここに行き着くもんなんだなぁと感じたりしました。
『ランソンディエール』は2014年発売。パルファムで50ml、5万円。セクションドールシリーズのため日本ではセルジュルタンス銀座店か銀座の資生堂のみで購入可能。
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