たなたろです。ミラーハリス(Miller Harris)の香水『テンダー(Tender)』を肌に乗せて試した口コミ・レビューです。
『テンダー(Tender)』の香り
『テンダー(Tender)』の香りは、珍しい事にチューリップがメインのオリエンタルなフローラルブーケです。チューリップと言っても色々な香りの者があるのですが、ローズよりややフルーティで甘い様なものかなと考えております。
チューリップを中心にしてヒヤシンス、ピオニー、ローズ、シクラメンが混ざり合い、立体的に甘くフルーティでパウダリーなブーケになります。
トップではアクセント的にサフランや刺激っぽい酸味としてピンクペッパーも少し香ります。
バニラがちょうど良い塩梅で甘みを出してきます。甘すぎず、重すぎず、クリーミーにもならない、薄く綺麗に均一に伸びた甘さですね。
またフローラルだけでなく、「インクの香り」を元に古書を表現。割とミドルぐらいからレザーも出てくるので図書館とか書斎、古書…を思わせる香りに。ラストはややこちらの割合が高くなり、印象としては時間を追う毎にちょっとずつ渋い雰囲気が出てきます。面白い展開です。
この古書っぽさはとは言えそこまで強いものでは全くなく、1つの小道具の様にニュアンスを添えるものです。
可愛すぎず、と言って渋すぎもしないフローラルブーケを、バニラのうっすらとした甘さと共に堪能できる逸品。
2018年発売。調香師はベルトラン ドゥショフール(Bertrand Duchaufour)。
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