たなたろです。タウアー パフューム(Tauer Perfume)の香水『モロッコの砂漠の風』『砂漠の中心で』を肌に乗せて試した口コミ・レビューです。
名前が違いますが、以下は香料は同じで、賦香率がそれぞれ異なる事を先に挙げておきますね。
- 『レール デュ デゼール マロカン | モロッコの砂漠の風(02 L’Air du désert marocain)』
- 『オー クール デュ デゼール | 砂漠の中心で(Au Coeur Du Désert)』
こちらは作品名が違いますが使用した香料は同じです。
価格は『モロッコの砂漠の風』は2005年発売のオードパルファム、100mlで17,500円。
『砂漠の中心で』は2016年発売のエキストレドパルファム、100mlで25,000円。
両者、賦香率の違いがあるだけなのですが、肌に乗せた時の香り立ちの強さはかなりの差があります。どうせ買うならエキストレドの『砂漠の中心で』でふんだんにオリエンタルを堪能する事を推奨します。
『モロッコの砂漠の風』と『砂漠の中心で』の香り
『モロッコの砂漠の風』と『砂漠の中心で』の香りはオリエンタル調で、まずトップはコリアンダーやクミンなどのスパイスが強く香り、そしてほとんど同時にラブダナム(説明ではロックローズと表記)、ジャスミンアブソリュートなどの甘さ、重さが混然一体となって香ります。
特に『砂漠の中心で』の方は当たり前ですが濃くて、誤解を恐れず言えば沈香の様な強く濃縮された重たさがあります。
『モロッコの砂漠の風』(オードパルファム)と『砂漠の中心で』(エキストレドパルファム)を両方肌に乗せて比べてみましたが、最大の違いはこのトップノートかな。
トップの勢いにやはり大きい差を感じます。香りは同じとNose Shop店員さんから聞いているのですが、こうも勢いが違うとまるで別物の様にも感じられますね。
さてミドルからラストにかけては、スパイスが抜けるとアンバーが最も強く出てきます。
個人的に少し面白かったのが、全体的にほんのりとフゼアっぽさがある事なんですよね。
ゼラニウム、ラベンダー、オークモスが控え目ですが入っているので近い雰囲気にはなるのでしょう。なのでゼラニウムのほの甘さもわずかに残り続けます。
ラストに向かうごとにクリアで澄んだアンバーが強まると言う流れ。
全体的に「オリエンタルウッディ」と聞いて想像する正統派のオリエンタル香であり、そしてとても骨太なオリエンタルでした。
調香師はアンディ タウアー(Andy Tauer)。
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