2019年9月7日(土)にNose Shop新宿店で行われたCIROの香水イベントに参加してきました。
※新作『コロンビーナ(Colombine)』についての項目まで飛ぶ
イベント概要を見て応募した所、Nose Shopさんの抽選で運良く当てて頂きました。
1時間程度の短いイベントでしたが、どんなイベントだったか?をさらっとご報告しておきます。
※CIROと言うメゾンについての簡単な解説はこちら
1.まずCIROのディレクターが直々にメゾンと香りを解説
CIROのディレクターはレイナー ディエシェ(Rainer Diersche)氏と言う男性。同行者としてインターナショナルセールス担当のセリーヌ(Celine)氏と言う女性もいらしていました。
なお私はレイナー氏とは2度目で、1度目は2013年の「イセタン サロン ド パルファン」への来日時。と言っても先方は覚えてなさそうでした笑
で、彼と、セリーヌ氏の2名で、メゾンの成り立ちから始まり、既存のCIROの作品6点、および新作について、一つずつ丁寧に掘り下げて解説されました。
英語でしたが、非常に平易な言葉を選んで話されており、伝わる様に気を遣って頂いたのだなと感じました。
話していた内容1つ1つを書くと長引くのでかいつまんで言うと…
かつて1920年代にモナコ、パリ、ロンドン、アメリカなど欧米で流行していた富裕層向けナイトクラブのCIROが、CIRO名義でフレグランスを販売していたものの、1960年代にはメゾンごと何等かの理由で休眠状態になってしまっていた様です。
そんなCIROのフレグランスを、当時のフォーミュラに近い形で復活させたとの事。
一部、現代では使えなくなった香料はあるものの、現代の調香技術で大体再現は出来ているそうです。
↓過去の作品を当時のボトルで補完してあるそう。こちらは『ニューホライズン(New Horizon)』と言う作品。いずれこれも復刻されるのかも知れません。
↓こちらも過去の作品。名前は不明。
また、1つセリーヌ氏の説明に熱が入っていたのがCIROのボトルのこだわり。
1つは頑丈で重量感・高級感のあるキャップ。もう一つがスプレーの管を「外から見えにくいよう、液体に溶け込ませる」技術。
↓スプレーを1プッシュすると…
↓ボトルの中の管(くだ)が見えにくくなる、と言うデモンストレーション。確かに見えにくかったです。ミニマルなデザインでは重要な要素の一部。香り以外にも工夫がされている様子。
↓これがそのボトルの拡大画像。確かに管(くだ)が見えにくくなっています。1プッシュすると管の中の空気が抜けてより液体の色に溶け込んでおりますね。
2.次にCIROの2019年の新作のお披露目
CIROは2018年にスタートしたばかりのブランド。
そんなCIROから2019年の新作が出る事になりました。新作、と言っても過去の作品の復刻です。
その名を『コロンビーナ(Colombine)』と言います。オスマンサス(キンモクセイ)をメインとした優し気な香調です。
※レビューはこちら:『コロンビーナ(Colombine)』
CIROのセリーヌ氏がキーノートの一つとしてタバコを挙げていましたが、タバコははっきりと分かるのですが、とは言えパワフルなものではなく、残り香程度のニュアンスに感じました。
とても使いやすく、加えてこれからの時期(9月の終わり頃)、日本では秋の訪れを知らせるキンモクセイが香り始めます。時期的にも実に適した作品だなと感じました。
Nose Shopでの発売は2019年10月5日を予定しているそうです。
3.最後にCIRO新作のサンプル頂きました
『コロンビーナ(Columbine)』のサンプルです。実はその場で購入しようと思っていたところ、発売が10/5との事で、まだ先だったので買えませんでした。
質問してみた
何か質問ある?と言ってたので、いくつか聞いてみました。
Q. 100ml以外のサイズでの販売は予定しているか?
A. 今の所ないそうです。理由はボトルへのこだわりにあるとの事。強固なキャップに重量感を持たせており、このキャップもかなりのこだわりを持っているため、50mlや30mlのボトルを制作出来ない様で。
とは言え、もちろん要望が多ければ何とかして別サイズ展開もあるでしょうね。
Q. 地域(または国)ごとに売れ筋はある?
A. 特にないみたい笑
Q. CIROの香水はどんな人がターゲット?
A. ターゲットを定めてはいない。と言うのも過去の名香の復刻なので。現代の特定の層に向けた作品を新たに作っている訳ではない。強いて言えば、人とちょっと違う香りを求めている人には知って欲しい。との事でした。
Q. どう使って欲しい?
A. 使い方は特にないので自由に使って欲しいとの事。
Q. これからブランドをどうして行く?
A. 特に決まってないそうです。笑
…と言う感じで、あまり具体的に答えを聞けない感じでした。CIROは2018にスタートしたメゾンです。諸々の方針も今まさに検討中もしくは対外的に言う事は出来ないのでしょう。
作品はボトルも含めて非常に素晴らしいため、応援しています。と言うかコロンビーナ出たら買いたいな。
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