『ブレナム ブーケ(Blenheim Bouquet)』ペンハリガン(Penhaligon’s)

Blenheim Bouquet Penhaligon's ペンハリガン(Penhaligon’s)

たなたろです。ペンハリガン(Penhaligon’s)の香水『ブレナム ブーケ(Blenheim Bouquet)』を肌に乗せて試した口コミ・レビューです。

『ブレナム ブーケ(Blenheim Bouquet)』の香り

『ブレナム ブーケ(Blenheim Bouquet)』の香りは、とてもシンプルなシトラスウッディの王道を示した、100年以上の歴史ある名香です。

トップでレモンやライム、ジュニパーベリーが弾け、すぐにハーバルなローズマリー、ラベンダーや、針葉樹独特の酸味のあるウッディ、パインが現れます。

ラベンダーが出るがそのままレモンライムがかなり強く強く長く香り、ユーカリやローズマリーの酸味を含むハーブ類がより強調してきます。

ラストはパイン、ムスクに変化。意外にもグレープフルーツもまだ残っていますね。

ミドルが無いと言われていますが、ラストのパイン、ムスクが長く続くからなんですね。

シトラスと自然に絡むパインのヒノキっぽい酸味が全体に強い統一感を持たせています。

とてもシンプルかつ精油の組み合わせの様な凛としたアロマティックさがあり、とは言え精油ではここまでラストにシトラスは残らないでしょうし、香水の良い所が発揮された逸品でもあります。

日本で売られているものの中では発売から100年数以上経ったペンハリガン唯一の香りで、何十年もこれ一筋と言う往年のファンも数多くいる作品です。

ディオールのオーソバージュが好きな方は好きだと思いますが、こちらはパインが効いているので、シダーやモミなど針葉樹系が好きでしたらこちらでしょう。

100年以上も前に発売されたとなると、まだアルデヒドもなければキャロンもなく、フゼアもシプレーもないので、意外と現代でも長期間使えるシンプルな香り立ちなんだな、とも思います。フゼアやシプレは、物によっては今の時代ちょっと使いにくいと思えるものもありますしね。

基本TPO弁えなくても良い香りですが、どうせならスーツに合わせたいですね。

1902年発売。

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