『ダマ デ ノーチェ』フエギア1833

フエギア1833 ダマ デ ノーチェ01 フエギア1833(FUEGUIA 1833)

東京限定らしい。

フエギアから2021年に発売された『ダマデノーチェ』。

SNSでやたらと名前を見かけるので気にはなっていましたんです。実際肌に乗せてみると、これがまあ突き抜けた良い香りなのです。

香りの系統はクラシックなオーラを携えたフローラルシプレ。

メキシコ原産で強い芳香を放つ常緑多肉植物「月下美人」の香りとのこと。一晩限りの夜咲の花として有名ですよね。

香りはジャスミンやイランイランを使った少しエキゾチックな厚みのあるフローラルブーケ。たまらんね。フエギアにしてはこの様なクラシカルでパウダリーなタイプの作品は珍しい気がします。

フエギア1833 ダマ デ ノーチェ001

肌に乗せると、少しグリーンなテイストを帯びたフローラルが一気に開花。実に目を惹く良い香りですね。公式には明示されていませんが、他にもマグノリア、ガーデニア、ライラック、バイオレットなどのお花の香りがお好きな方は嗜好ど真ん中を貫くと思いますよ。

そういえばふと思い出したのがキャロンの歴史的名香、『フルール ド ロカイユ』。系統として少し似ています。両腕に乗せて比べてみると『ダマデノーチェ』の方はどちらかというと湿潤な亜熱帯や温帯を感じさせる、よりワイルドな仕上がり。

またフエギアの店員さんからはこんなことを言われました。

“『ダマデノーチェ』と『スピリット』を重ねるのおすすめです。『ダマデノーチェ』がうまくトップ〜ミドルのフローラルに、『スピリット』のタバコレザーがうまくベース役になります。バランスよく組み合わさっていいんですよ”

実際にやってみたのですが、両者が互いを活かし合うパワフルな香りになります。これは良い。

この『ダマデノーチェ』の公式ページには「銀座の夜の思い出」がテーマであることが記されています。調香師でありフエギアのオーナーでもあるジュリアン ベデルのフィルターを通した銀座。

それを彼の地元の花で表現したと言う所がまた面白いですよね。どの様な思い出だったのかな。香りからは凛とした、襟元を正される様な和装の女性像をなんとなく感じ取れます。でもキャロンなどのクラシカルなシプレと比べると、少しだけ亜熱帯の陽気なキャラクターが垣間見える気がします。

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