『ダービー(Derby)』ゲラン

derby guerlain ゲラン(Guerlain)

たなたろです。ゲラン(Guerlain)のスパイスとウッディのメンズシプレフレグランス、『ダービー』を肌に乗せた口コミ感想レビューです。路線としてはクラシカルなシプレ、それもスパイシーなメンズと言う立ち位置です。ゲランの名香『夜間飛行』とか『シャリマー』好きなら好きだと思います。

『ダービー』の香り

ゲランの『ダービー』は元々1985年発売の作品の復刻版で、2012年発売です。100年以上前の作品が今なお販売されている同メゾンからすれば比較的最近の香りではあるものの、やはりいい感じのクラシカルなフゼア/シプレ調です。ド渋いっすね。

さてトップはゲランお得意のベルガモットやオレンジが混じりつつも、ブラックペッパーとかクローブなどでしょうか、随分とスパイシーな出で立ちです。あとはセージとかタイムとかかな、ハーバルな空気感があります。

そこにバーチのスモークっぽさがレザーの渋さを際立たせていますね。あとはベースにパチュリ、苔、辺りでしょうか。ゲランの現行の作品群の中でもトップクラスにスパイシーウッディであり、男性的に思えます。スーツ、フォーマル、ジェントルマン、みたいなキーワードが浮かんできます。

中盤以降もレザーやスパイスが残りつつも、土気、湿り気のあるオークモスっぽさが非常にクラシックです。

2012年にあえて復刻でこの様なクラシカルなテイストを世に送る意味って何でしょうね。それはたぶん、ゲランは生きる博物館みたいな側面があってそこも愛されてるからでは無いかと思っています。

私なども正にそうですが、ゲランってこの様なシプレが大好物な人が集まって来るみたいなんですよね。言われてみれば『ミツコ』然り、『ジッキー』然り、『夜間飛行』然り。結局色々な香水を巡ったのちにこの辺りの名香はやはり買ってしまうので。こちら『ダービー』は店頭で試した限りですが、次に帝国ホテルのゲランか新宿伊勢丹店に行った時に買う候補筆頭格だと感じました。

調香は先代ジャン ポール ゲラン(Jean-Paul Guerlain)のものです。発売は2012年。オリジナルは1985年。

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