たなたろです。もしマテ茶とレザーと言う2つの素材が香りになったら…?と言うのを実行したのがグタール(Goutal)の『デュエル(Duel)』と言う香りです。『デュエル』を肌に乗せた口コミ感想レビューを書いてみます。
『デュエル』の香り
マテ茶が柔らかく優しく香る逸品です。とてもやさし気な香り。
タイトルこそ「Duel=決闘」と仰々しく攻撃的ですが、ストーリーとしては決闘に挑む前の男の背中、の様なものがある様です。現代的な解釈をすれば、仕事に行く前に身支度を整える旦那さん、あるいはパパの背中を捉えた様なものでしょうか。視点としてその男性の傍らで見守る側、あるいは見送る側の人物の視点であり、それは妻であったり子供、親などかも知れません。なぜか温かみのある優し気な視点に思えます。
さて香りはと言えば優しく甘みのあるプチグレインのトップノートから静かにマテ茶に移り、ベースはやや土気のあるレザーです。このほのかな土っぽさを醸すのがオリスルートなのかな。
肌に乗せればややレザーが強く出ますが、ムエットや衣類などにまとえば柔らかいマテ茶の香りになります。媒体によって香りが変わりやすい香調だと思いました。
100mLのワンサイズで27,830円。2003年発売。
調香師は2名。カミーユ グタール(Camille Goutal)とイザベル ドワイヤン(Isabelle Doyen)。
カミーユは、このグタール(Goutal)と言うブランドが2018年まで「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」だったのですが、その創設者であり、ピアニストやモデルから香水ブランドを立ち上げたアニック グタール氏の娘です。
イザベルはISIPCAを卒業し1985年からアニックグタールのクリエイションに関わっています。
『デュエル』はこの2人の共作です。
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