たなたろです。メゾン クリスチャン ディオール(Maison Christian Dior)の香水『エデン ロック(Eden-Roc)』を肌に乗せて試した口コミ・感想レビューです。
『エデンロック』、塩のアコードを取り入れたマリン系の香りですね。フレンチ リヴィエラの高級ホテル「オテル デュ キャップ エデン=ロック(Hotel Du Cap-Eden-Roc)」創業150周年記念に、地中海をメインテーマとした香りに仕上げたとの事。発売も2021年7/9とバカンスの時期ですが、でもこの時期だからかお祭り騒ぎのようなトロピカル路線ではなく、ひっそりと休暇を楽しむような大人のマリン調といった仕上がりです。
肌に乗せると、トップは柑橘類が弾けてしっかりと酸味を主張します。シトラス貴重な香りなのか、と思ったら、店頭で肌に乗せたこの日が久々の快晴で蒸し暑かったからか、案外すぐに柑橘は飛散しました。そのまま『エデンロック』のメインとなるグリーンやミネラルを中心となるオゾンノートがとって代わります。
針葉樹をイメージしたらしい青青しいグリーンノートもそこそこに、鋭くソルティでミネラル感溢れる香りに。眩しい日差しとともに地中海の海岸線を見下ろす光景が目に浮かぶようです。そしてソルティノートはそのまま瑞々しく華やかで、パウダリーさを抑えたジャスミンへと綺麗に繋がります。
すごく自然な変化で、技術の妙味のようなものを感じますね。このソルティ〜ジャスミンの辺りが『エデンロック』のハイライトであり、最も長く続く部分です。
背後にほんの少しアニマリックなインドールっぽい何かが感じられるのですが、これもジャスミンかも知れません。もしかしたらシベットなどが微量加えられてるのかな。でもアクセントにもならない程度ではあって、全く不快なレベルではないのでご安心ください。
比較的濃度が高い香りながらも全体のトーンは海辺の街や緑を思わせるすっきりしたもので、そのまま乾いたパインツリーのパリッとしたウッディノートへ。土っぽいラブダナムが最後は肌の上に残ります。樹脂の精油感もあって少しスモーキーな雑味とともに、地中海の海岸の余韻が鼻腔に残るような仕掛けですね。ミネラルからの繋ぎ方として違和感がなく、バランスを熟慮した作品であることがよく伝わります。
エデンロックはジャスミンが中心のミネラルグリーンフローラル。とはいえメンズ、レディースどちらも当てはまります。デイタイムの使用が楽しいんじゃないでしょうか。朝の起き抜けにも良いかも知れません。
とりあえずこれを店頭で肌に乗せて店を出た瞬間にすれ違った人達から「何かいい匂いがする〜」と言われたので良い匂いなんだと思います。
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