たなたろです。ディプティック(Diptyque)の香水『エッセンス アンサンセ ティアレ(Essences Insensees Tiare)2019』を肌に乗せて試した口コミ・レビューです。
『エッセンス アンサンセ ティアレ(Essences Insensees Tiare)2019』の香り
ディプティックの中でも34コレクションと言う、日本でほとんど取り扱いの無いシリーズです。
『エッセンス アンサンセ ティアレ(Essences Insensees Tiare)2019』の香りは、タヒチの国花、「ティアレ タヒチ(Tiare Flower)」を中心とした甘くスパイシーなフローラル。
ティアレタヒチはホワイトフローラルな系統で、淡く甘い香りです。ハニーっぽいかな。
ただ、ティアレタヒチが見えなくなるぐらいのスパイスで埋め尽くされていると言った方がいいぐらいには香辛料感、強いです。
トップはピンクペッパー、それ以降もアニスとか唐辛子、アニス、山椒の様な、辛さの他に青みやハーバルも感じる様な雑多でパワフルなスパイスがどっさりと。スパイスの一部なのか別のアコードなのか分かりませんが、グリーンやアクアティックノートっぽくも感じられ、自然界になさそうな組み合わせなもので、メタリックさやケミカル感さえ感じられます。
そこに少し押し負ける様な形でティアレタヒチやフランジパニ(プルメリア)の甘さやパウダリーさが長い事見え隠れしています。
何せスパイスが飛ばない
スパイシーだからと言っていわゆるオリエンタル香ではなく多国籍なスパイスの総力戦の様で、なんとも不思議なテイストに。
最後はわずかずつバニラの澄んだ甘みも感じられるようになり、ようやくフローラルっぽくなるんです。
個人的にはこう言うクリエイティビティと言うか、癖をとても気に入っているのですが、人によっては苦手かも知れません。
少なくとも日本では日常生活であまり出会わないタイプの香りです。
とても変わっていて美しい甘さの香調で、私も何度も肌に乗せて来ましたが、日本にこの作品が入ってきて売れていくイメージはないんですよね。
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