多なたろです。メゾン クリスチャン ディオール(Maison Christian Dior)の香水『グリ ディオール(Gris Dior)』を肌に乗せた口コミ・感想レビューです。
『グリ ディオール(Gris Dior)』の香り
『グリディオール』はいわゆるフローラルシプレという系統の香りで、華やかなローズを主柱にパチョリやオークモスなどで構成した土っぽいシプレ調です。華があるように感じられる香りでありながら、よく見ると土、苔のベースが香る、1トーンダウンしたような雰囲気がありますね。
シプレ調の香りをよく知る方からすれば、とても古典的な香りなのではと思ったかも知れませんが、柑橘や樹脂などその他の要素はほぼ見られず、実に現代的なシプレです。
『グリディオール』を肌へ吹きかけると、トップからまず香るのがやはりパチョリです。それもかなり土っぽい、精油じゃないかと思うほどのパチョリ。実際ここまでリッチなパチョリなら天然香料ではなかろうかと。
中核となるローズがまた芳醇で、硬いパチョリやオークモスのアーシーさを包み込み和らげています。MCDのラインナップの中でもあまり無いタイプで、クラシカルな雰囲気をまとうローズシプレを楽しむ作品ですね。
ラストはバニラのような甘さをまといつつ、ベースとなるアンバーや土や苔とともに安らかに消えて行きます。
調香はMCD専属で辣腕を振るうフランソワ ドゥマシー(Francois Demachy)。
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