『ウール ダプサンス(Heures d’Absence)』ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)

Heures d’Absence Louis Vuitton ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)の香水

たなたろです。2020年春、「ミモザの日」に発売されたヴィトンの『ウールダプサンス』を肌に乗せて試した口コミ感想レビューです。ヴィトンのお披露目会にお招き頂きました。

Heures d’Absence - Louis Vuitton 01

ヴィトン表参道店入り口。『ウールダプサンス』を中心に他のフレグランスも飾られている。春らしいエントランスで良き

『ウール ダプサンス』の香り

ミモザの瑞々しい香りです。

一応、読み方は「ダ”“サンス」ではなく、「ダ”“サンス」です。

『ウールダプサンス』を肌に乗せると、ミモザのグリーンでアクアティックな香りがパッと広がります。水分を多分に感じる趣で、活けたばかりの生花を思わせます。

同時にジャスミンやメイローズも感じるのですが、それらから甘さや癖を抜いた様な透明感があり、ミモザを邪魔しない程度になのか、ミモザの雰囲気に寄せたものを使用したのか、中々珍しい仕上がりです。

明らかにフローラルブーケなのですが、華々しさより初々しさとか芽吹きだとか、そう言った若々しい生命力の様なテイストです。良いですね、この様な軽やかでユニセックスなフローラルと言うのは男性の自分も付けやすいですし、何より好みです。

『ウールダプサンス』はミモザの精油が近いかな。うちにミモザの精油があるんですけど、持ってる人は分かるかと思いますが、花と言うよりグリーンな草に近い匂いなんです。最初に嗅いだ時は「あ、うちにあるあの精油の匂いだ」とまで思ったものです。ですがずっと嗅いでいるとやはりそれだけではなくて、ミモザを活かしつつバレない様に実はちょいちょい肉付け補強してある感じ。

例えば少しだけ、この瑞々しさを強調する要素に青りんごっぽい何かがあるなあと思っていたのですが、どうやらラズベリーの様です。なるほど。青りんごっぽさの「青」は恐らくミモザなどのグリーンっぽさと連動していたみたいですね(と言いつつ青りんごっぽさをやはり感じるけど)。

と言った様子で、とてもなめらかに整えられたフローラル香なのですが、よくよく鼻の奥でテイスティングすると多面的である事が分かります。

全体的には香りの変化に乏しく、シングルノートです。

誤解を恐れず言えば、ランドリンと言う柔軟剤ブランドから出ている『No.7 オーシャングリーンミックス』の香りにそっくりなんですよね。

Heures d'Absence Louis Vuitton05

こちらはランドリン『No.7 オーシャングリーンミックス』のファブリックミストです。

ちょうど今、この記事を書きながらヴィトン『ウールダプサンス』とランドリン『No.7 オーシャングリーンミックス』を両手で嗅ぎ比べているのですが、まあ似てるね。

『ウールダプサンス』の方が明らかにジャスミンやローズなどもっと表情が豊かですが、一呼吸だけ嗅ぐなら、表層的には酷似した様に感じます。ちなみにどちらもとても好きです。

弱いけど長く長く続きます

で、私も最初は勘違いしていたのですが、香りが弱弱しくすぐ消えるな…と思っていましたが、何度か肌に乗せるうちに意外と肌に近い所でかなり長時間香っている事が分かりました。服の袖に少しついてしまったのに気づかず、翌日その服を洗濯する時に袖についたその少しが「きちんと香ってる」のです。

『ウールダプサンス』はヴィトンがかつて出していた同姓同名の香水の復刻です。でもフォーミュラは既に紛失しているので、想像で調香師ジャックキャバリエが制作したんだそうです。

『ウールダプサンス』お披露目会

なお今回もまたルイヴィトン表参道店の一番上の階(6階?だっけ、忘れた)にお呼ばれしてお披露目会に参加させて頂きました。

まあ素敵な内装と共に表参道店にしかない超レア香料展示スペース、通称「トランク」もご用意頂き、様々な香りと共に比較、吟味をさせて頂きました。香水好きと思しき色々な方もいらしてました。

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