『モーニングスランバー』アールフレグランス(R fragrance)

モーニングスランバー アールフレグランス(R Fragrance)

たなたろです。アールフレグランス(R fragrance)の香水『モーニングスランバー(Morning Slumber)』を肌に乗せて試香した口コミ・レビューです。個人的にはとても気に入っている香りです。

朝のまどろみを表現すると言う試み

村井さんがイメージされたのは朝の陽の光に照らされて目が覚めつつも、半分まだ夢の中と言う相反する状態を行き来する状態の様です。目覚めとリラックスとが往来する一日の始まりは、精神的に穏やかで、心地よい時間ですからね。この『モーニングスランバー』も風通しの良い、爽快さのある香りです。

さてその香調ですが、一言で言うと炭酸水っぽいんですよね。つけた瞬間に思い出すのはこれ、ソーダストリーム。

morning slumber 02
画像出典:価格コム

味付けのされていない、甘くない炭酸水なのです。炭酸水のしゅわしゅわとした音が聞こえる様に思えます。これは香水界のASMRや!と思いました。

※ASMR=聞いていてリラックスできる耳障りの良い音などの総称で、YouTubeなどで人気ジャンルの1つ

香調はシトラスムスクで、リネン調っぽい

調香師の村井さんから伺ったのは、アルデヒドが強めだと言う事。これは今までのアールフレグランスには無かった試みだと思います。

アルデヒドと言えばシャネルの『No.5』などが有名ですが、この『モーニングスランバー』はその様なアニマルやオリエンタルなシプレではないですね。現代的でカジュアルにまといやすいオゾニックなシトラスムスクです。一応ユズやローズもある様なのですがほとんどわかりません。

あと『モーニングスランバー』、冬の寒い時期に使っていた頃は炭酸水のイメージが強かったのですが、なぜか温かい時期につけるともう少しミュゲ(スズラン)っぽいフローラルが香るんですよね。いわゆるリネン系の様な透明感あるテイストです。そしてミドル以降は少しずつさらさらとしたムスクが顔を出してきます。

パルファンサトリの『苔清水』との比較

ラスト付近ではパチョリ、ベチバーの土っぽさや、カルダモン、ナツメグ、ローズマリーなどのスパイス、ハーブ調にも思える香りになる事もあります。つけたてはあれほど合成香料っぽくてドライだったのに、ラストでは精油っぽいんですよね。

これ何かに似てるなと思ってたんですが、パルファンサトリの『苔清水』ですね。

苔清水
画像出典:パルファンサトリ公式サイト

『苔清水』の方がより渓谷の清流や苔、土をリアルに感じられるワイルドな香りです。比して『モーニングスランバー』はもっとシンプルに水、オゾン調に振り切っています。私はどちらも好き。

ちなみにこの記事、書いてる時間が朝の5時前頃でして、スズメがさえずり始めています。ちょうど私の横顔に朝日が差し込んでおり、偶然今の心境にフィットした香りでした。笑

どこで買えるの?

書いてて思ったんですが、これネットで売ってないんですね。店舗では新宿伊勢丹限定でおいてた様な…しかし2020年5月現在、臨時休業中ですので、実質的に買える場は無いと思います。営業再開を待つほかなさそうですね。

コメント