たなたろです。セルジュルタンス(Serge Lutens)の2020年新作、『ペリルーズマンヴォートル(Périlleusement Vôtre)』を肌に乗せた口コミ感想レビューです。とてもラグジュアリーなウード×ローズでした。
画像出典:sergelutens.com
『ペリルーズマンヴォートル』の香り
巷にウード×ローズ調香水は種類が多いですよね。私も最初試香するまではどんなものか分かりませんでしたが、非常にリッチで濃厚なウードローズ調の香りでした。
その手の香水の場合、普通は付けた手のトップノートでローズが先行して香るものですが、こちらはまずトップから沈香の濃度が凄く、その後にローズが広がる順番なんです。そのぐらいウッディオリエンタル調の香りが強く出ていて珍しい。シダーウッドは公開されている香料の1つですが、その他が複雑でパワフルなためあまり分からず。ウッディ、スパイスなど情報量がかなり多い香調ですね。
セルジュルタンス(Serge Lutens)と言えばアフリカはモロッコ在住の御大であり、モロッコはスペインの対岸のため文化的にもアフリカ、中東、ヨーロッパが混ざり合っている事が特徴です。その為セルジュルタンスの作品ではこの様にフランス人の彼の視点から、オリエンタルを再解釈した様な作風が見られるものもあります。私も中東や欧州は長期滞在を何度かしていますが、確かにあちらのエリアでは薫香だとか樹脂を街中の店頭、教会、モスクなどで焚いているシーンが良く見られます。あの地域の出身者の方にとっては地元でおなじみの大好きな香りなのかも知れません。
『ペリルーズマンヴォートル』は2020年発売。グラットシエルのラインなのでボトルサイズは100mLの1サイズのみで32,000円とやや高価です。その分ハイエンドでオリエンタル調の王道を堪能したい方は1プッシュぐらいで十分楽しめます。
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