たなたろです。香水好きの間で一時期話題になっていたトムフォードのローズ系香水の新作、『ローズプリック』を肌に乗せて試した口コミ感想レビューです。
画像出典:tomford.com
『ローズプリック』の香り
まずこちら、店頭で一瞬嗅いだ程度だと普通のローズ香水です。
なんならBAさんの説明も「3種のローズを組み合わせました」と言う訴求だけなので、いかにも薔薇の3重奏なものに思えますが、実際はもっとスパイシーでウッディなローズシプレです。
『ローズプリック』を肌に載せると、香水好きの方々の噂通りローズよりパチュリの深い苦味の方が強いです。と言う事で系統で言えばシプレですね。オークモスまで少し含んだかのような味わいもあります。
ですがそこは2019年に先んじてディプティック(Diptyque)から発売された、同じローズシプレ調である『オー キャピタル(Eau Capitale)』と同様にクラシックさを抑え込んだシプレです。「半シプレ」ぐらい。
クラシックなシプレだともっとパウダリーでパチュリもモスもしっかり効いた、人によっては使いにくいものになりますが、こちらの『ローズプリック』はほのかにその路線を入れ込んだ様なものですね。
またこの『ローズプリック』にはウコン(ターメリック)があるらしく、ゴボウの様な土気を帯びた根菜っぽさも感じられます。トップから感じる「苦味」がこれなのかも。
ラストはコクのあるトンカビーンの甘さが続きます。普通のローズにはしないぞと言う意気込みが感じられて個人的にはとても面白くて好きなローズです。残念ながら最近ではトムフォードの売り場に置いてない事が結構あるんですよね。
2020年発売。調香師は非公表。
コメント