フルーツ盛り合わせが香る『ルージュ トラファルガー』ディオール

ルージュ トラファルガー(Rouge Trafalgar) メゾン クリスチャン ディオール(Maison Christian Dior) クリスチャンディオール(Christian Dior)

多なたろです。メゾン クリスチャン ディオール(Maison Christian Dior)のフルーツ盛り合わせの香り、フルーティ調の『ルージュ トラファルガー(Rouge Trafalgar)』を肌に乗せて試した口コミ・感想レビューです。

『ルージュ トラファルガー(Rouge Trafalgar)』の香り

ショーの中盤に登場させ、観客に強いインパクトを残したいドレスのことを「トラファルガー」と言うそうです。1955年のショーで公開されたルージュ(真紅の)トラファルガードレスをテーマとした香りがこの『ルージュ トラファルガー』の様ですね。

『ルージュ トラファルガー』を肌に乗せると、いきなりベリー系のフルーツが山と盛られたかの様な芳香が弾けることが分かります。

中心となるのはブラックカラント(カシス)アブソリュートです。アブソリュートなので要は精油なのですが、結構鋭い酸味があって、いわゆる「カシス」と聞いて想像するものとはやや違います。少しウッディ寄りでもありますね。そのブラックカラントアブソリュートが『ルージュ トラファルガー』のメイン。

そこにレッドベリー、ストロベリー、ラズベリーとベリー系の香りが連なります。広告のクリエイティブでもこのイメージを推してますね。特に甘くしたりフローラルで包んだりせず、比較的そのまま果実みや酸味などをきちんと前に出してくるのは香水好きの私としては嬉しい限りです。

さらにチェリーやグレープフルーツなどもあり、特にグレープフルーツはトップから少し時間が経つとキャッチしやすいです。フルーツを次々と手に取り頬張るかの様に、色んなフルーツが現れては消え、を繰り返していきます。でも酸味があるからか、なんとなくイメージとしては赤いんですよね。ルージュトラファルガードレスだけのショーが続くかの様です。

またこれもトップから分かりやすいのですが、マイルドなシプレ調であり、少しだけクラシックな味付けなんですね。1955年のショーのイメージとリンクします。ベースのパチョリやアンバー調のベースはトップから何となく見え隠れしていますね。

フルーティフローラル調が結構長く続く香りでもあるのですが、ラストに向かうに従って柔らかなムスクに包まれて行きます。

フルーツ好きはもちろん好きだと思いますが、シプレ好きの方も試してみて欲しい香りです。

調香は専属調香師のフランソワ ドゥマシー(Francois Demachy)。

コメント