『シャリマー(Shalimar)』ゲラン(Guerlain)

Shalimar Guerlain ゲラン(Guerlain)
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たなたろです。香水業界の往年の名作、ゲラン(Guerlain)の『シャリマー(Shalimar)』の口コミ感想・レビューです。

『シャリマー(Shalimar)』はオリエンタルの始祖

この『シャリマー』はサンスクリット語で「愛の神殿」と言う意味で、インドの皇帝のエピソードがモチーフです。なんと1905年発売。

香りもその名に負けじと厚みのある構成ですね。クラシックなオリエンタル調の香水のお手本とされる香りです。そして一口には表現できないほど多面的な香料で構成されています。

樹脂だけでなくお香、バニラ、トンカビーン、ウッディ、シトラス、アニマル、フローラル…と様々な顔が現れては消えていきます。

発売当時は今では使用できないアンバーグリスやシベットなどの動物香が、合成ではなく天然香料で使用されていました。現代の香水と違いとても攻めた香りだと感じます。

トップはゲランお馴染みのベルガモットで始まりますが、さわやかなそれではありません。既に後ろにサンダルウッドやインセンス、レザーと言った重ためのオリエンタルな香りが控えているのが分かります。

この隠しきれない力強さがたまらなく良い。『シャリマー』を付けていて一番心躍る部分です。

公式サイトでは女性客向けなのか、アイリスやローズを推していて、特にアイリスははっきり分かります。しかしそれよりお香、レザーの存在感です。加えてラストまでしっかりと香るバニラ。

バニラはきちんと香りつつも糖分控えめで、ホイップクリームとかそっちの類のバニラを感じます。

香りはゴージャスとか官能的とか、そう言う言葉が似うなあと。なんか情熱的なインド映画を見てるかの様。

オリエンタル調が好きな人は好きだと思う

『シャリマー』はオリエンタル調香水の元祖。巷のオリエンタル調香水はだいたい『シャリマー』から変化していったものと言えます。なのでオリエンタル調が好きな人は大体『シャリマー』は好きでしょうね。

サンダルウッドなどインセンス(お香)が好みだったり、レザーが好きな方もお勧めです。

長年愛用してる理由はアンバランスさ

自分はこのシャリマーは2005年頃、学生時代に1本目を購入し、今は2本目です。

何と言うか、世界的な名香にこう言う事を言う怒られそうですが…『シャリマー』は誤解を恐れずに言うと「少しだけ」アンバランスに感じます。各要素間のまとまりを感じづらいなあと。

ベルガモットも少し浮いている気がするし、これにアイリスが来て、そこにバニラなのか、と言う。ほんの少しですが。

これはディスってるんではなくて、「ほんの少しだけアンバランスに感じてしまう」事が長年自分を惹きつけているのは間違いないんですよ。歴史的名香と言われる類のもののうち、なぜか気になってしまって、結局リピートしてるのってシャリマーだけなんですよね。

逆に現代の香水、特にファッション系のフレグランスは、角を取り去って丸く調和のとれた綺麗な香りが多いですよね。そこに慣れた自分からすれば『シャリマー』はアンバランスに感じてしまうと言うだけなのかも知れません。

ボトルも好き

『シャリマー』のボトルはカクカクとしたカッティングが美しい。ラリックみたいな工芸品としての側面もあって、惹きつけられますね。

guerlain shalimar 01

同時に絶妙にアンバランスな重心なのも面白い。実際置いてて倒れやすいですからね。この「ほんの少し危なっかしい」感じが余計に魅力的です。

guerlain shalimar 02
ちなみにシャリマーのこのキャップ部分、裏表逆にして撮影してしまった…

ゲランがフレグランスのボトルデザインを一新した際、このシャリマーだけはボトルの形をそのまま残したほどです。ゲランの方から聞いた話では世界中にこのボトルに対して愛着を持つファンが多かったのも理由の1つだとの事。

調香師が1度は作る教科書

なお『シャリマー』は調香師がイミテーション(練習で模倣してみる事)の題材に選ばれる定番となっています。

知り合った調香師の方で「俺・私もシャリマー作ったわー」と言ってた人、何人かいました。同じゲランの『ミツコ』なんかもそうですよね。

もし『シャリマー』がなかったらオリエンタル調香水って今どうなっていたんだろう、と思います。

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