『シェム|蝋燭』ニシャネ

シェム ニシャネ ニシャネ(Nishane)

たなたろです。二シャネ(Nishane)の香水『シェム|蝋燭(Shem)』を肌に乗せた口コミ・感想レビューです。

『シェム』の香り

『シェム』はキンモクセイをバニラが柔らかく包む、ニシャネっぽい甘く濃厚な香りです。

名前の「シェム」はShemと書きます。Shemと言えば普通は旧約聖書のノアの方舟に登場するノアの息子の「セム」のことかな、と思っていたら名前通り蝋燭を意味するそうです。トルコ語ならロウソク=「マム」なので、何語なのか気になります。解説が見当たらない。笑

さて前置きが長くなりましたが、この『シェム』は蝋燭が暗闇をぼうっと柔らかく灯すかのように、優しく甘い香りです。

ベースはアンバーで、トップはローズからスタートします。でもいかにもフローラルなローズではなく、一瞬ですぐ金木犀が香るんですね。意外と主役がキンモクセイなのです。ゼラニウムの甘さもキンモクセイと調和していて綺麗です。

全体的にバニラのようなわかりやすい甘さがあり、同時に何というかnuttyと言いましょうか、ナッツ類のような少し乾いたテイストもわずかですが感じられます。アンバー調の香りと相性が良いややグルマンな雰囲気の香りです。

価格は高いが憧れる

香りは非常に濃厚で、価格を見て吹いたのですが、税込71,500円です。世界一の価格帯で売るフレグランスメゾン「クライブ クリスチャン(Clive Christian)」が10万円台〜なので、それに次ぐ高価格帯と言えます。セレブリティ向きですね。

ラインとしては同じくニシャネの高価格帯として2019年に『ネフス』を抱え始まった「プレステージコレクション(PRESTIGE COLLECTION)」の2番目の香りが今作『シェム』です。どちらも71,500円なのですが、日本でも販売するのが驚きです。もっとNose Shopの重顧客にのみ紹介とかの路線もあったでしょうに、店頭でこういった香りに触れられるのはとてもありがたいことです。

いつか購入してしばらく愛用してみたいですね。

調香師が新しく採用に

今回、調香師はニシャネでは初となるルーカス シオザック(Lucas Sieuzac)。シムライズ(Symrise)やユーロフラガンス(Eurofragance)社などでキャリアを積むベテランで、アムアージュのような高級ニッチもジルサンダーのようなファッションフレグランスも、バランスよく担当してきたキャリアの持ち主です。

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