たなたろです。サノマ(çanoma)の香水『1−24 鈴虫』を購入した口コミ・感想レビューです。
『1−24 鈴虫』の香り
スパイスがとても良く香る、ウッディ調の香りです。
『1−24』を肌に乗せると、トップではシトラスが一瞬光るのですが、すぐに非常に芳醇でハーバルなスパイスが広がります。とても良いスパイス。
イメージしたのは夏の暑さを表すサフラン、秋の訪れを表す、涼しさの象徴としてのカルダモン。この2つを持って、「夏の死ぬ瞬間」をイメージしたとのこと。
ベースはアンバーを結構入れ込んでいるみたいで、どっしりとしたウッディ調に感じます。
このようなスパイスを主役に据えた香水って、日本にあまり入っては来ないんですね。だからスパイシーな香水好きには貴重です。
良くある、薬膳やカレーなどのスパイスを原料から嗅ぎくらべたりするのが好き…みたいな人はこの香りは大好きだと思います。
またスパイスと同時にバジルのハーバルな、すっとした香りも感じますので、結構アロマティックな雰囲気ですね。
『1−24』はじっくり嗅げばスパイシーウッディ調なのですが、意外にも肌から離れるとハーバルな石鹸っぽい香り方をするんですよね。サフランもカルダモンも日本でも料理で良く使われますし、案外日本人に馴染みのある香りだと思います。
サノマ(çanoma)の中でも、系統的には『2−23 胡蝶』と近しいと思いますので、『1−24 鈴虫』が気になる人は『2−23』もお好きかもしれません。
またこの『1−24』は私が2020年に購入した香水数十本のうち、個人的に「買ってよかった香水トップ3」ぐらいには入るかと思います。そのぐらい気に入っております。と思っていたら、調香を担当したジャン ミッシェル氏も自分自身で「35年のキャリアの中で傑作の1つ」と称したとのこと。
なお、『1−24 鈴虫』は私の関わるニッチ香水専門店「センテンティア」でも取り扱い開始しました。ぜひ「日本人のための香り」をご堪能ください。
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