『エンジェルズ シェア(Angel’s Share)』キリアン(Kilian)

Angel’s Share Kilian バイ キリアン(By Kilian)

たなたろです。香水沼が騒然となっていたキリアンの香水『エンジェルズ シェア(Angel’s Share)』を肌に乗せて試した口コミ感想レビューです。

画像出典:bykilian.fr

『エンジェルズ シェア』の香り

ヘネシー家御曹司キリアンの本領発揮と言う感じでしょうか、バカラのグラスの様な美しいカッティングの新デザインボトルを引っ提げて、「ザ リカーズ(The Liquers)」コレクションが2020年10月16日より新作2点が発売されました。

香りはコニャックを基調とした、甘めのややグルマン寄りの風味です。

お酒をイメージしつつ、バニラや黒糖などを思わせる甘い香りづけのなされたコニャックの様な味わいです。

コニャックと言えばぶどうを使ったもの、と言うイメージがありますよね。

実際コニャックをメインテーマとした香水はやはり干しぶどうの様な、酸味の強いドライフルーツっぽい香りに仕立ててあります。実際この『エンジェルズシェア』もトップノートこそ多様な香りを放ちますが、後半に至るまでコニャックを思わせるフルーティさを感じられます。手元にコニャックのグラスがずっとあって、ちびちび味わっている様な雰囲気なんですよ。

また思ったよりもバニラ、トンカビーンがメインとなっており、シナモンがそこに添えられる事でグルマン調に寄った作風となっています。

ラストノート近辺ではどちらかと言うと樹脂が強く出てきますね。ラブダナムとかアンバーじゃないかな。全体的にスモーキーなウッディがベースにある様で、白檀のお香っぽい香りも次第に分かりやすく現れます。とてもムーディな構成で、多くの人がキリアンに期待する香りじゃないでしょうか。

他にもローストされたヘーゼルナッツの香るプラリネなども含まれており、コニャックを口に含みつつ手元の菓子を一口頂くと言う様な、お酒だけではなくお酒を中心とした空間とかコミュニケーションとか、そう言ったものを演出しているかの様です(想像ですが)。

ボトルもそうなんですが、香りは昼よりは夜のイメージですね。

コニャック系の香水にも色々ある

コニャック系の香りは再現が難しいからかそこまで多くは無く、ここ日本でも珍しい香調の一つです。

コニャック系の香水としては、ボンドNo.9の『クーパー スクエア』と言う香りが日本でももしかしたら知ってる方がいるかもしれません。私も自宅に1個持っています。

これはコニャックの葡萄の酸味を強調したメンズフゼア寄りの作品で、グルマンとはまた全然違う印象。

なおお酒のコニャックそれ自体はもっとワインに近い香りだったと思います。

リカーズコレクションはボトルも秀逸

これは過日呟いたリカーズコレクションの感想です。

『エンジェルズ シェア』は2020年10月16日発売。同じザ リカーズコレクションの『ローゼズ オン アイス』と共に発売されます。

調香師は日本の高砂香料やクエスト社などを経て現在は世界的香料メーカー大手、ジボダン社傘下のドロム フレグランス(Drom Fragrances)社に所属するベノア ラパウザ(Benoist Lapouza)氏。

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