たなたろです。ズーロジスト(Zoologist)の梅シプレ、『ナイチンゲール(Nightingale)』を購入して肌に乗せた口コミ感想レビューです。日本人による調香です。
『ナイチンゲール』の香り
香りは梅のシプレです。文字通り梅の酸味とフルーティさが混じった香りに、ローズの華やかさがあります。同時にパチュリやオークモスのシプレアコードもしっかり出ていて、バイオレットはパウダリーだし、2016年発売の作品なのにこんなにクラシカルな方向で作るのかと驚きました。ちなみに私はゲランのミツコなどクラシカルなシプレ大好きマンですので、思いがけない収穫。
シプレは時代によって解釈が異なりますが、昔はとにかくパウダリーでモシー(Mossy、湿った苔っぽい)な要素があったのですが、現代では主にパチュリを軸にシプレっぽさを少し入れる程度のものが多いですよね。もはやグラデーションがありすぎて何とでも言える気はします。笑
ベースのウードやアンバーグリスなどはラストで感じる程度でそこまで強くはないと思いますが、香りに厚みを持たせてくれます。ズーロジストの作品の中で最も気に入ってるものの1つです。
調香師はProficeの稲葉さん
Proficeと言う香水レビューサイトの稲葉さんと言う方が調香を担当されています。同じズーロジストのスパイシーなフローラル、『モス(Moth)』と言う作品でも彼が担当です。聞くところによればアルマーニなどラグジュアリーブランドを中心に日本人の調香は珍しいものではないそうなのですが、しかし制作を担当する裏方としてのアサインがほとんどの様です。なのでこうして表向き発表する事は非常に稀ですね。
2016年発売。
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