ユズ香る『オン ザ ビーチ』ルイ ヴィトン

オン ザ ビーチ on the beach ルイ ヴィトン Louis vuitton ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)の香水

たなたろです。ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)の香水『オン ザ ビーチ(On The Beach)』を肌に乗せた口コミ・感想レビューです。

『オン ザ ビーチ(On The Beach)』の香り

『オン ザ ビーチ(On The Beach)』は日本人が大好きな「柚子」をメインとした香りです。それもしっかりとした酸味と青さの際立つ、芳醇なユズです。

コロンのような軽やかさでありながら香りが長続きする、パルファン・ド・コローニュ(Parfums de Cologne)シリーズの2021年の新作です。

トップは意外にもハーバルでアロマティックなシトラス調。ローズマリーやタイムなどがぱっと拡散されてそのまま柚子やネロリに繋がります。

ネロリは精油感のあるもので、青さも少し残りますね。このリッチなユズと綺麗に調和して香りに奥行きを感じさせてくれます。

ベースにあるものの1つが「砂」を模したアコードで、これは砂というより土と言うか、モス(苔)やベチバーなどの土気のある要素かと思うぐらい、普通に土っぽさあります。日中、海水に濡れた砂浜を歩いたり寝そべったりしているかのような、そんなところまでイメージしたのかも知れません。

とにかく、この香りは何やら楽しげな海の1コマを切り取った景観が浮かぶようです。

ただ、香り自体はなんとなく土っぽさを気持ち足した程度のニュアンスですので、そこまでアーシーなものではありません。あくまでメインは柚子です。

全体的にとても軽やかながら濃度は高めだそうで、たしかに拡散性の高い柚子の香りながら、きちんと長時間キープしてくれる作品でもあります。

ヴィトンの同じパルファンドコローニュの『カリフォルニア ドリーム』が夕暮れ時をイメージしたものなら、この『オン ザ ビーチ』は日中の太陽がさんさんと降り注ぐ風景をイメージ。どちらも同じシトラス調でありながら、それぞれ個性の際立つ表現なんですね。

『カリフォルニア ドリーム』のレビューはこちら

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