たなたろです。 トバリ(Tobali)の香水『スモークフラワー(Smoke Flower)』の感想レビュー・口コミです。
スモークフラワーは夏香水としても使えます。人を選ばない香りでもあります。
『スモークフラワー(Smoke Flower)』の香り
まず、トバリ(Tobali)の『スモークフラワー(Smoke Flower)』は、利用する人は選びません。非常に特徴的ですがカジュアルユース行けます。
スモーキー、スパイシーなトップから、すぐさまローズっぽさが現れます。
メインはローズ調のフローラルですが、スモーキー、スパイシーな渋い味付けが割と強くて非常に中性的。フローラルの女性らしさを煙でいぶしたような独特の味わいが広がってて面白いです。
互いに良いバランスで中和し合っているので、さほど癖が突出した香りでもなく。なんというか、フレグランスメゾンによくあるガツンと来る強さがないんですよね。ウードなどベースノートと一緒にスズランが残り続ける。男らしさを兼ね備えた女性の強さと言うか。夏香水に個人的には指定したい逸品。
テーマは花魁の色気、そして花魁の煙草。フローラルが花魁の色気を、スモーキー調の香りがそのたばこを表現。後述しますがボトルも真っ白で煙に覆われたみたいです。情景を想像しやすい。
トップ
- BAIE ROSE
- CARDAMOM
- UKON
- CLOVE
- TOBACCO
ミドル
- INCENSE
- LILY OF THE VALLEY
- KANZO
ラスト
- AMBER
- OUD/JINKO
- CASHMERE WOOD
さらにこれとは別にベースノートがあり、「Hidden Japonism 834」なるもの。これは謎w
ブランド、トバリ(Tobali)とは
日本発のフレグランスブランド「Tobali」は日本香道社が主体の内の一つ。
2018年のパリファッションウィークから欧州で展開され、日本へ逆輸入したブランド(確か)。Edit(h)もそうですが、日本発ブランドが、本場で認められて日本に持ち込む順を辿っています。今は日本発ブランドの取れる戦略がそうなのかもですね。
日本発フレグランスブランドが、グローバルに展開する地政学としての基礎なのかも知れない。
「Tobali」は帳(とばり)から来ており、幕の事。何かを隠すものであり、舞台装置です。表面的に多くを語らない「粋(いき)」は日本人の独特の文化ですが、それを表しているようなブランドだなと思います。
ボトル、パッケージのクリエイティブもほぼ全面的に白に統一されています。

文字の視認性も敢えて下げている。良く見ないと何と書いてあるか分からない。そんな奥ゆかしさがむしろ存在感を高めてもいる。秘めたる強い意思がある事が伝わる。面白いフレグランスメゾンです。
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