たなたろです。ルラボ(Le Labo)の香水『パチュリ 24(Patchouli 24)』を肌に乗せて試香した口コミ・感想レビューです。これはかなりスモーキーなパチュリですね。
『パチュリ 24(Patchouli 24)』の香り
『パチュリ 24』はスモーキーなウッディです。
トップからいきなりパチョリが飛び出てきます。トップからと言うのは結構珍しく、それだけパチョリと近い賦香率、つまりラストノートに使われる様な重たい香料で固められていると言う事ですね。多分。多分ね。
『パチュリ 24』では、パチョリ以外にはスティラックスや白樺など基本は木もしくは樹脂なんですよ。
あとは公表されていませんが、このスモーキーさにはレザーを感じるので恐らく入っているのでは。
トータルとして、『パチュリ 24』は案外煙たすぎる感じではなく、スモーキーウッディという感じでまとめられています。構造としてはとてもシンプル。
またラストはバニラ、アンバーなどのほのかな甘さも感じます。これは肌に乗せた時ですね。肌に乗せず、衣類や髪に付けた時などは普通にスモーキーだったりレザーっぽかったりすると思います。
スーツや夜遊びに良いかも
『パチュリ 24』の香りはレザーっぽくもあるため、夜遊びでのクールな恰好だったり、スーツに決めても似合うと思います。ファッションの印象を非常に辛口に、シャープに仕上げてくれるかと。
あのスモーキーな香水にそっくり
ルラボ(Le Labo)には強めで重ためな香りが2つほどあります。それがこの『パチュリ 24』と、『ウード 27(Oud 27)』。ウード27の方はリンク先のレビューを見て頂くと分かりますが、動物香の極みの様な香りです。
ルラボって基本、ムスクのやさしいテイストまでシンプルに繋いでいくような優しいふわっとしたタイプの香りが多いんですが、この2つは少々強めですね。使う人も選ぶでしょう。だからこそ。尖った香りが好きな私にとってルラボの中で好きな2香水でもあります。
また『パチュリ 24』はルラボ以外ですと、ニッチフレグランスメゾンであるディーエス&ダーガ(D.S. & DURGA)の香水『バーニング バーバーショップ(Burning Barbershop)』がそれを更に強めた様な香り立ちです。こちらは明確に家一軒が燃えた匂いと言うとんでもないコンセプトを採用しており、スモーク香が中心となります。笑
そしてついでにもっと強めなスモーク調の作品を挙げておきます。ニッチフレグランスメゾンのズーロジスト(ZOOLOGIST)の香水『ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus Rex)』です。
こちらは恐竜がいた時代に隕石等で森が燃えると言ったテーマがあり、最初はスモーク以外マジで分かりません。賦香率もズーロジストでトップクラスの20%と激高で、用途すら思い浮かびません。行き着く先ってこうなるのかな。ちなみに私はこれも大好きです。笑
これらのエクストリームなフレグランスに比べると『パチュリ 24』なんてやさしい燻製の様な香調で、ラストはバニラですよ。笑
非常にバランスの取れた使い勝手の良いスモーキーウッディです。
調香師はアニック メナルド
さて『パチュリ 24』に話を戻ると、これは2006年発売。調香師はアニック メナルド(Annick Ménardo)。1991年から世界最大級の香料会社、フィルメニッヒに努める著名な女性の調香師です。
ロリータレンピカ(Lolita Lempicka)のグルマン系代表格とされる香水『オーマスキュリン(Au Masculin)』から始まり、ブルガリ(Bvlgari)の香水『ブラック(Black)』など、マスキュリンでクールなイメージの男性向けフレグランスを得意とする人。
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