たなたろです。ミラーハリス(Miller Harris)の香水『ワンダー(ワンダー スルー ザ パークス Wander Through The Parks)』を肌に乗せて試した口コミ・感想レビューです。
このグリーンはとても馴染みやすいグリーン。老若男女行けるのでは。
グリーンって日本に入ってくるの、売れないのか薬機法なのか分かりませんがとても少ないのですよ。グリーンは欧米では「女性が使うとセクシー」と言われており、われわれ日本人にはない視座でもって見られる事も。もちろん男性が使ってもOK。
『ワンダー(ワンダー スルー ザ パークス Wander Through The Parks)』の香り
『ワンダー(ワンダー スルー ザ パークス Wander Through The Parks)』の香りは、フィグを隠し味としたグリーンフローラル。
トップのジューシーなピンクグレープフルーツやマンダリンのシトラス香と、ブラックカラントやピンクベリーの酸味から始まりますが、すぐに「イラクサ(ネトル)」と言うグリーン寄りのハーブ香へ移ります。
このトップの「草花を切り取ったグリーン香」が少し緑茶に似てる気もしますね。要するにお茶的な香り立ちも感じるのです。
ただそこをフィグのクリーミーな青さがカバーしており、全体としては時間がたつごとにグリーンなフローラルの印象に。フォーミュラを見てると、肌に乗せたらもっとフィグ感出てクリーミーになりそうなんですが、思ったほどではなかったです。
ガルバナムやパチョリがウッディな重さをほのかにプラスし、しっかりした香り立ちを楽しめます。
メインのイラクサですが、ロンドンで見られる植物の様で、どこにでもある様な植物の美しさがテーマになっているんだそう。ボタニカルの新解釈として面白い題材だなと思います。日本で言うたんぽぽとかクローバーみたいなものなのかな。
香りは全体通してガルバナム的な突き抜けた清涼感のあるグリーンより、草花のややフルーティ、カシス感のあるカジュアルでバラエティに富んだ取っつきやすいグリーンと言う印象です。
香水の初心者でも上級者でも楽しいグリーンですね。
トップ
- ピンクグレープフルーツ
- ジューシーマンダリン
- ブラックカラント
- ピンクベリー
ミドル
- ガルバナム
- フィグ
- イラクサ
- インディアンチュベローズ
ラスト
- バイオレットリーフ
- カシミアウッド
- パチョリ
ミラーハリス(Miller Harris)の『ワンダー(ワンダー スルー ザ パークス Wander Through The Parks)』は2018年発売のフォーリッジ(Forage)コレクションシリーズの1つ。フォーリッジシリーズは取っつきやすいです。
ミラハリらしい自然や地元への愛情が感じられ、個性的すぎず、かと言って平凡ではない、ちょうど良いポジションを取っていますね。
調香師は同じForageコレクションの香水『ロスト(ロスト イン ザ シティ Lost In The City)』を調香した、ロベルテ所属のマチュー ナルダン(Mathieu Nardin)。
同じミラーハリスのグリーン系ならシトラスからシプレに変わる『テール ディリス(Terre d’Iris)』や、トマトリーフからグリーンシプレに変わる『ラ フュイーユ(La Feuille)』もおすすめです。
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