たなたろです。ミラーハリス(Miller Harris)の香水『ラ プリュイ(La Pluie)』を肌に乗せて試した口コミ・レビューです。
『ラ プリュイ(La Pluie)』の香り
『ラ プリュイ(La Pluie)』の香りは、パウダリーさを抑えた、やや青く苦みのあるイランイランです。
トップはベルガモットやタンジェリン、ラベンダーが一瞬香りつつもすぐに飛びます。イランイランからスタートすると言っても過言ではないでしょう。
同時に優しく薄いアンバーにも似た小麦の柔らかさ、甘さ、パウダリーさがシトラスやイランイランを抑え込んでいるので、一嗅ぎで今一つシトラスもイランイランもインパクトがあまりないんですね。とても変わった香調に思えます。小麦って珍しいよね。
後半ではオレンジフラワーやジャスミンの柔らかさと共に、控え目ではありますが、ベチバーや甘さを抑えたバニラが香り始めます。土っぽさとか根菜っぽい風合いまで含んだベチバーではなくて、シンプル柔らかく苦みのあるウッディとしてのベチバーです。
ミラーハリスはフローラルやグリーンなどが中心のボタニカルをテーマとしたメゾンですが、同じボタニカルでもこの様に花以外を多く使用した香りもあって面白いです。
アロマティック…と言っていいのか何なのか分かりませんが、この様なクリエイティブな作品はとても好きです。
2011年発売。
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