たなたろです。ラルチザン パフューム(L’Artisan Parfumeur)の香水『タンブクトゥ』を肌に乗せて試香した口コミ・レビューです。
画像出典:Fragrantica
『タンブクトゥ(Timbuktu)』の香り
『タンブクトゥ(Timbuktu)』の香りはスパイシーウッディです。
かつてはオリエンタル香で有名ニッチフレグランスメゾンだったラルチザンの時代の作品で、ベチバーとインセンス、樹脂の混ざり合った、ウッディでスパイシーでスモーキーな香調です。
トップからピンクペッパーの酸味のあるスパイシーな香り立ちを強調する様にカルダモンが加わり、インセンスの煙が立ち込めると言う、アジアの昼間の寺院のどこかに迷い込んだ様なオリエンタルを味わえます。
マンゴーの酸味のあるフルーティな甘さがピンクペッパーと違和感なく調和していて、意外なトップノートなんですよね。
そこから間を置かずにバーチの様なツンと来るタールを思わせる程の強さで、土気のあるウッディ香をベチバーとパチュリがメインで香らせ、パピルスのスーッとしたハーバルがアクセントになりながら、ミルラやベンゾインが混じり合いよりウッディを強めていきます。
この頃になるとトップのスパイスやマンゴーなどはかなり弱まっており、ただただウッディなんですね。モミの木やパインツリーの様な酸味を感じるウッディにも思えます。
アロマでは中々珍しい素材が多くありつつ、不思議とアロマティックです。2000年代のオリエンタルウッディの名品だと思います。
2004年発売。調香師はベルトラン ドゥショフール(Bertrand Duchaufour)。
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